そのドアをノックして

駅前のイルミネーションは
季節の後を追いかけて消えていた
見上げる僕を追い越していく
少し強い春の風

いつもより青く澄んだ空
綺麗過ぎてちょっとだけ寂しくなる
しばらく感傷に浸ったら
行こう君の街まで

色んな事が
絡まったり解けたり
抱きしめなくっちゃ
大切なモノまで
ぼやけて見失ってしまう前に

本当はとてもシンプルで
答えなんてとっくに解かってて
なのにどうして 近づく程
複雑なものに見えてしまうの
きっと君だって持っている
その胸のドアをノックして
伝えたい事があるんだって
言えたら良いのにな


ヒラリ舞い落ちる花びら
ユラリ揺れ動くこの気持ちみたいだ
確かめるように指でなぞったら
走ろう君の街まで

色んな物を
欲しがったり落としたり
急がなくっちゃ
大切なモノさえ
この手に掴み損ねちゃう前に

状況はとてもシンプルだ
答えだってとっくに解かってる
だけどどうして 寄り添う程
チグハグに擦れ違ってしまうの
そうさ僕だって持っている
誰にも見せたことのないボクも
君になら見せれるんだって
今なら言えるかな


切なく軋んだ胸の奥
臆病の虫なんてこの風に飛ばされてしまえばいい
緩んだ口元の理由をほら
届けなくっちゃ
確かなモノなんて
この想いだけで十分なんだ


本当はとてもシンプルで
答えなんてとっくに解かってて
だからこうして 近づく程
複雑なものに見えてしまうよ
だけど誰だって持っている
その胸のドアをノックして
伝えたい事があるんだって
今なら言えるから

伝えたい事があるんだって
今なら言えるから

行かなくちゃ