始まり

風がやんだから

少し立ち止まって

話をしよう

今まで言えなかった

 

言葉を混ぜながら

はぐらかさないように

時間を巻き戻して

あの頃みたいに

 

今なら少しは素直になれるかな

確かなモノしかなかった

そう信じていたね

 

涙はそっと傷跡を撫でて

いつかの僕らをきっと笑うから

鱗雲の立ち止まった空が

動き出すまでは

このままでいよう

 

 

しばらくしたら

互いに手をとって

歩き始めよう

繋いだそのぬくもりが

 

君じゃなくても