黄昏に気付いた街灯が
灯りを燈す帰り道
まるで星の真似してるみたいねと
君が笑う

気の利いた言葉を探すけど
一つも思いつかなくて
握る右手のぬくもりだけで
充分だと気付く

時が止まればいいなんて
今更歌にも出てこないけど
心からそう思えたよ

一つずつ君の世界を覗く度
本当の自分が見つかったんだ
今度は僕の番だ
さぁ手を取って
もう少しだけ近くへ


デコボコと続く坂道を
上りきるその手前で
だんだんと重たくなっていく
二人の心

憂鬱を切り裂くように
駆け下りていく僕達
まるで風の真似してるみたいだと
僕は笑う


一つずつ君の世界に触れる度
本当の自分が見つかったんだ
これから何処へ行こう
さぁ手を取って
あと少しだけ近くへ


「さよなら」を遠ざけるように
小さく僕に手を振った
まるで涙隠すみたいに
ほら 君が笑う